日本と欧米の大きな違いは
「責任感」
「自由」と「放任」の違い
日本の戦前の時代の背景が問題?
日本が欧米に30年遅れている
と言われる原因には
日本の戦前の
間違った考えの背景が残っている影響
があるような気がします。
日本と欧米の大きな違いは
責任感だと思います。
自由と放任の違い
について書きます。
欧米には日本にない
「自由」があります。
日本では、
教育者や親の中で
自由に対して悪いイメージを抱いている人
が多いです。
特に終戦前に育った人
に多いです。
終戦前までは
封建社会をバックにして
軍国主義が盛んでした。
上からの命令には
絶対従わなければならないし、
上官の命令は天皇の命令ということになっていたので、
従わない場合には
不忠という大罪を犯すことだったそうです。
だから
「日本では自由は全く認められなかった」
そうです。
その頃、自由主義だった学者は
大学から追放されたそうです。
戦前の教育を受けた人たちの中には、
今でも「自由」は「悪い」こと
だと思っている人が多いようです。
自由の本当の意味
を間違って理解しているのです。
私も幼い頃、祖父母から
「〇〇したらダメ」
「なんでこんなことしたの(怒`・(ェ)・´) 」
と言われていたことが、
祖父母の価値観や偏見でした。
子供は無知だし素直だから
大人が言ったことは疑いもせずに
「そうなんだ」
と脳にインプットしていきます。
両親は会社を経営していたので家におらず、
祖父母に育てられていた私は
「やんちゃな悪い子」でした。
きっと間違いだらけの固定観念
を植え付けられていたのかもしれません。
特に祖母はキツく強い性だったので
影響を受けたのだと思います。
封建社会的な祖父母に育てられた両親たちの代も、
矛盾した意味のない
間違った育てられ方をしていたと想像できます。
そうやって教えられて育った両親に
育てられる私たちも、
また問題が残ります。
私の両親は
祖父母のダメなところをよくわかっていたし、
人間性が良かったおかげで
私も姉も人としての常識がわかる大人になれました。
両親も大人になって苦労して
間違いに気づいて変わっていったんだと思います。
「自由」と「放任」
は全然違います。
なのに、
自由と放任を同じだ
と思い込んでしまっているのです。
子供が非行に走ったり、
問題行動が増えているのは、
戦後の教育が
「自由放任」だったのが原因なんだ
と非難しているそうです。
だから
「小さい頃から厳しくしつける育て方をしなければいけない」
との結論です。
そんな間違った考えの人達は
自由と放任を混同してしまっているから、
むしろ自由と放任が対立しているもの
とはわからないのです。
「子供に自由を与えなければならない」
だけど
「子供を放任してはダメ」
なのです。
子供に自由を与える
ということは、
子供に自由を与える親や教師が
「大変な責任」
を引き受けること
になるのです。
だから、
子供に自由を与えられる人は
「責任感の強い人」
じゃないとできないことです。
日本で責任感が強いと言われる人は
「与えられた仕事などを完全に果たす人」
などに対してですが、
欧米で責任感が強いというのは
「自分の言動に対して責任を持つということ」
なんだそうです。
与えられた仕事
をしっかりやるかどうかは別の問題で
「常に自分に対する厳しさが求められる」
そうです。
日本での責任感は
「他人から与えられた課題に対するもの」
などです。
「本当に責任感がある人は誰に対しても子供にも自由を与えることができる」
んです。
自由を与えてからもずっと
「どうやって成長していくか見守っていく」
のです。
与えっぱなしで後のことは知らない
というようなことはできないのです。
もし、子供に問題が起こってくるようなら
「自分が悪かったと教育の仕方を考え直す」
はずです。
「自分の悪いところを認めて反省できる人」
じゃないと、
子供に自由を与えたりできないのです。
それに対し
「放任」とは
「どうにでもなれといった無責任な態度」
のことです。
自由とは違います。
放任する親は
「子供がどんな風に行動してるかも見ていない」
し
「子供がちゃんと自発性が発達している」
のか
「責任能力が育ってきているか」
ということにも
「無責任」
なのです。
子供が放任されて育ってしまうと
「規則を守らない自分勝手なことをする子」
になってしまいます。
親が子供を「放任」している時は
「親子の情緒的な結びつき」
はできません。
だいぶ時代は変わってきましたが、
日本にはまだ間違った考えが
根強く残っていますよね。
それが
欧米に遅れる原因
に思います。
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